持ち物への記名はなくせるのか(その1)
「持ち物には名前を書きましょう。」
保育園に限らず、集団の場に行く際にはほぼ発生する記名。誰の物かを正しく判別するためには、記名は必要である。このことは大人の多くは頭では理解出来るだろう。
しかし、園児の持ち物について「名前がない」ということは数日に1回くらいは発生している(当園調べ)
小規模なので、ある程度は個人の持ち物の色柄を覚えられたり、お揃いでもサイズが違ったり、片方には記名があることで消去法に出来たりと、「どうしよう、完全に誰のかわからなくなった」ということは起りづらい。
それでも、こと衛生用品などは誤って他児の物を使わせることは望ましくないので、後から「誰の」とならないように、登園時点で鞄に入っていた物は記名チェックをしながら出すようにしている。
しかし、登園時間帯に1つ1つの記名の確認というのは正直なところ手間ではあるし、衣替えやサイズアップの時など枚数をまとまって持参した時や、園児の状況によってはそれどころではなく、全ての記名を確認出来ないこともある。かといって、記名確認のための職員を増員というのも非現実的だ。
また、これは完全に個人の意見だが、保護者に記名が無い事実を伝えることや、記名をお願いすることは、すごく気を遣う。
保護者も人間だからうっかりがあることも、忙しかったり、気持ちに余裕がなかったり、手間だったりというのも理解出来るからだ。
或いは、単に記名忘れというだけでなく、書いていたけれど消えてしまっている(貼っていたけれど取れている)ということもあり得る。
1人1人の保護者にしてみれば、たまたまの1回。でも、入れ替わり立ち替わり誰かしらで発生していると、この気を遣うストレスは、ちりも積もれば式で負担感が増す。
持ち物管理や保護者対応も仕事のうちと言われればそれまでだが、そもそもとして、別の手段や機械化によって、しなくても済むことはなるべく仕事から無くせばいいと思っている。
記名忘れ自体が、特定の人にだけ発生する問題ならば別だが、殆どの家庭で複数回は発生している以上、保護者にとっても「記名しなくてよくなる」ことは負担減(いいこと)なのではないかと思っている。
どうすれば記名をせずに済むか、まずは現状の分析から始めたい。
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