ホワイトな保育園が出来るまで

ブラックだ、過酷だと言われる保育業界。ホワイトな保育園は実現不可能なのか?会計や労務を踏まえ、現場の裏話も交えつつ記載していきます。

保育園を作るためのお金の話

保育園を作るにあたって、必要なお金は大きくわけて2つある。

*園を建てるのためのお金

*園の継続のためのお金(収入)

今回はそのうち、【園を建てるためのお金】についてを記載する。

 

園を建てると書くと、土地に建物を建てる規模をイメージするかもしれない。

そこまでいかずとも、空き物件を活用した保育園も作れるが、内装工事など最低限の工事費用は必要になる。

「認可外保育園は基準が緩いと聞くし、認可外ならば殆どお金をかけずに保育園が作れるのでは?」と思う人もいるだろう。

しかし、認可外であっても、小児用のトイレの設置や採光、換気、避難経路など(自治体ごとに程度の差はあるものの)最低限の基準が設けられている。

これらは【基準だから整えないといけない】というだけでなく、実際に子どもを安全に預かるためにも、「自宅の空き部屋をちょっと活用して」「賃貸アパートの1室を借りて」というわけにはいかないのだ。

 

当園は空きテナントを活用して作ったので内装工事だけで済んだが、設計費から工事費まで総額で2500万円くらいかかった。(定員12名までの規模)

無垢材のフローリングや、保育専用ドアに床暖房など、少しこだわった部分もあるので、もう少し予算カットも可能だと思うが、それでも1000万円を下回って作るというのは難しいだろう。

ちなみに2500万円にはロールカーテンやピアノ、冷蔵庫や調理器具、掃除機や空気清浄機、玩具や棚、机、椅子、その他備品などのお金は含まれていないので、実際に保育をする環境を整えるためには、これに更に費用が必要となる。

 

ちなみに、個人的には床暖房は是非オススメしたい設備だ。

子どもの活動や介助にあたって、保育従事者は大半の時間を床に近い位置で過ごすため、冬は冷えに悩まされる。むくみや腰痛など、冷えから来る身体の不調は少なくないので、元気に勤務し続けられる環境という面でも床暖房はあった方がいいだろう。

エアコンで室内を暖めるよりも乾燥しづらいこと、冬でも裸足保育が出来る(靴下は転倒しやすい)こと、カーペットはダニなどの衛生管理の負担があることなどからも、床暖房を設置しておくことの利点は大きいように思う。

 

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