ホワイトな保育園が出来るまで

ブラックだ、過酷だと言われる保育業界。ホワイトな保育園は実現不可能なのか?会計や労務を踏まえ、現場の裏話も交えつつ記載していきます。

労務の話

手厚い人員の重要性

久しぶりの更新となった。 新型コロナで社会的に色々と不安定さが見られる。 そんなタイミングだが、あえて、保育士の求人を出すことにした。 sakura-mirai.com 当園は、限られた収入だから、支出を抑えましょうとする結果、全体にとって良くない環境になる…

賞与の加算額算定を世間に委ねてみる

Twitterの指定投稿の【いいねとリツイートの数×10円】を園の予算とは別で賞与加算金として支給することにした。 というのも、職員の夏季賞与支給を7月に控えて算定をしながら、「園の予算とは別に上乗せで払いたいな」という気持ちが今期はより一層強くなっ…

写真がもたらす保育現場改善3つの効果

今月からポツポツと開始している、保育写真の新たな試みが早くも効果が出ている。 従来の【保育中の園児写真】は、保育従事者が合間に携帯で撮影をしていたが、一眼レフを用意し、事務スタッフ(=保育に直接介入しない職員)を新規雇用して庶務の傍らで撮影…

休憩も保育の質の向上のためには重要

4月からスタッフルームの移動を大決定。 現状の2部屋という間取りの賃貸物件から、3部屋+αという間取りの物件に移動する。 今の物件は園の真裏で徒歩1分未満の立地で、新しいところは徒歩3分と少し離れるので迷ったが、職員が増えることで一度に休憩をする…

インプットを増やさないとアウトプットできない

4月から保育士が7名体制になる。正社員が5名(うち1名は産休)、時短社員が1名、パート1名。私も保育従事者として入るとなると、総勢8名。シフト制とはいえ、最大園児数12名の園としては、多いだろう。 収支の話でも書いたとおり、園は赤字だ。それでいて、…

保育園勤務で副業をOKにする4つの理由

保育園のお金の話と、労務の話の双方に関係があるのが【当園では副業を明示的にOKとしている】点だ。これは保育士に限らず、調理員も事務庶務も全員である。 当然に、雇用契約上の所定労働時間や所定労働日数はきちんと守ってもらう(その勤務に影響のないよ…

賃金保障ありの早帰りという選択肢

これまで、当園の2大特徴である【週休3日制・残業や持ち帰り仕事無し】について記載してきた。 sakura-mirai.hatenablog.com sakura-mirai.hatenablog.com その上で、もう1つ大切にしていることがある。それが【園児が降園次第、早帰り可能(賃金カット無…

残業や持ち帰り仕事は絶対にしない、と先に決めないと実現出来ない

前回は、当園の特徴である【正社員(保育士)が週休3日制】について記載した。 sakura-mirai.hatenablog.com 今回は、もう一つの特徴の残業・持ち帰り仕事無しについて記載していく。 そもそもとして残業無し・持ち帰り仕事無しを徹底しようとした理由は、前…

保育士の正社員を完全週休3日制にする6つの理由

さて、これまでは保育園のお金の仕組みについて簡単に述べてきた。 その上で当園では、収入ありきで物事を決めるのではなく、【目指す保育を実現し続けながら、従業員に最低限の労働環境の保障を実現するために、本当に必要な予算】を把握していく方針をとっ…